電磁リレー【別電源回路を動かす】
リレーのスイッチの切り替えでは、コイルに流す電流のON/OFFによって回路のループを切り替えています。このことは、例えばリレーのコイルを駆動させるための入力電流は非常に小さくして、出力側の回路には大きな電流を流せる電源を用いることができることを意味しています。すなわち、小さい電流によって大きな電流を制御できるスイッチと考えることができて、電源電圧の異なる回路を制御することが可能ということです。
リレーは941H-2C-5Dを用いました。データシートの該当するところは、DC High Sensitive CoilsのCoil Nominal Voltage (V)が5となっているところです。リレーのコイルの抵抗が167Ωと記載されています。5Vの電圧をかけても、電流は5/167=0.03A=30mAですので、電流を制限するための抵抗は必要なく、電源をそのまま接続します。
Pick-Up Voltage (V)は4Vと記載されています。すなわち、4Vが加わるとリレーのスイッチがONになります。そこで、電源電圧は乾電池3本の4.5Vと決定します。その他は、リレーをON/OFFさせるための押しボタンスイッチを加えることと、リレーのON/OFFによって回路が切り替わることを確認するためのLED点灯回路を追加すれば回路の完成です。完成した回路は上のようになりました。